小論文の書き方
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実は半分くらい、またはそれ以上、現代文で求められている力と重なる部分があります。
与えられたデータ、統計、課題文などを要約する。ここで、読み取り能力と表現能力が見られるので、ある程度の配点はあるでしょう。
そのうえで、自分の意見を述べる必要があります。そして、その意見の理由付けを考えていくわけです。
その理由はどこから持ってくるかというと、与えられた課題という「事実」や自分の中にある「知識(といっても結局は事実)」(ニュースなどで知ったこと。ちなみに、時事問題に詳しくなる必要がある…といわれますが、よほど重要な小論文の試験ならともかく、ある程度の一般知識というのは現代文の問題を解いたり、英語の長文を解いたり、社会科の勉強をするだけで身に付きます。なので、これで十分なのではないか、と個人的に思っています)
そして、法律でもよく言われますが…小論文でも、「事実」と「評価」の部分を分けて考えることが大切です。
課題文や統計などの客観的データ、自分の知識は「事実」にあたります。
そして、自分の意見や感想などは「評価」にあたります。
そして、自分の「評価」である自分の意見に説得力を加えるために、理由を付けていくことになります。(なぜなら…だからである、みたいな感じです。理由付けは2個か3個あると良いでしょう)
ここで、一旦そもそもの話になりますが…
小論文は、そもそも、自分の意見を説得的に論じるものです。
自分の意見(ある事柄に対して肯定か否定か…など)が正しいと他の人に分かってもらうために文章を書くわけです。
そうだとすれば、自分の意見を説得的に論じることが出来れば点数がつくわけです。
ちなみに、自分の意見は理由付けがしやすいものであれば、よほど変な結論でない限り大丈夫でしょう。
また、独創性はあれば良いですが、狙い過ぎると失敗しやすいですし、そもそも短い時間で独創性のある文章を書ける人はそんなにいません。なので、よほど自信がない限り、ありきたりでも、しっかりと基本に忠実に説得的に書けていれば問題ありません。
では、どうすれば説得力のある文章を書けるのでしょうか。
まず、一つは事実を根拠にすることです。事実から出発して論理的に展開していきます。
例えば、法学の話でいえば、条文に書かれている、という事実が非常に説得的なわけです(条文の文言が曖昧なら解釈しなければなりませんが…)。
上の例はやや分かりづらいかもしれないですが、とにかく、Aという事実があるとして、AだからB、BだからC、CだからD、というように普通の人が納得のいくように話を展開していきます。ここで、AだからDだというようにいきなり言ってしまうのは、いわゆる論理の飛躍であって、どうしてそうなるの?と思われてしまいます。つまり、疑問が生じるということは、説得力がないということです。
反対に、しっかりA→B→C→Dの流れを示してあげれば、疑問や反論の余地が小さくなります。これがいわゆる論理的と言われるもので、説得力が生まれる原理なのです。
まとめると、事実と評価をうまく繋ぎあわせて自分の言いたいこと、つまり自分の意見が正しいということを示せればいいのです(その際、ツッコミどころが少なければ少ないほどいい文章になります)。
その他、ここで具体的なテクニックを紹介します。
①抽象と具体
よく、現代文や英語の文章を読むと具体例が出てきますよね。
その具体例はなんのためにあるかと抽象的なことを理解してもらうためにあります。抽象的なことはなかなか伝わりにくいので、具体例は効果的だということです。
ちなみに、そもそも抽象というのは、例えば(これ自体も具体例ですね)、
抽象→動物
具体→犬、猫、人間、猿…
みたいなものです。
具体例としては、自分の経験などを基に、場合によっては創作してもいいです。
具体例があると読み手も理解しやすく、納得してくれやすくなるでしょう。
②対比
対比というのは、A←→Bのような関係です。
たとえば、赤と青のように対立する概念です。
この視点を持つことで、説得的に自分の意見を述べることができます。
たとえば、日本では出生率が低い、ということを言うときに、日本のデータだけではいまいち本当に低いの?となってしまいますが、同じ先進国の出生率のデータなどと比較すると日本の出生率が低いことがよくわかったりします。
外国は○○だが、日本では△△である。みたいな感じで対比を使うと説得力を強くすることができます。
③譲歩
確かに〜である。しかし〜だ。というものです。
この譲歩という技術も現代文や英語でよくでてきます。
これはなんのためにあるのか。
例えばですが、自分の意見ばかり主張する人はあまり説得力がないのです。
想定される反対の意見について触れつつ、その意見は違うということを言うと、とても説得力がでてきます。
つまり、出てきそうな反論を予め論破する、封じるということです。
これをやることで、自分のいっていることは、たとえ反論がでてきても正しいということがいえます。相手の反論にも配慮できることをアピールすることは非常に大切なことです。
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